2022年産駒デビューした種牡馬の産駒成績を1年間集計し、そこから産駒の傾向をざっくり考察します。全3回です。
2回目の今回はサトノクラウン編です。
サトノクラウンは2014年~2018年に芝で活躍したMarju産駒で母はジョコンダⅡ、主な勝ち鞍は香港ヴァーズ(2016年)、宝塚記念(2017年)です。
産駒はタスティエーラが2023年の日本ダービーと弥生賞で1着などの成績を挙げています。
種牡馬として今後の活躍が期待されるサトノクラウンですが、産駒全体の傾向を考察していきたいと思います。
産駒成績集計期間:2022年6月1日~2023年5月28日
サトノクラウンの芝とダートの成績は以下の通りです。
芝成績
ダート成績
芝で複勝がプラスとなっています。ダートはあまり芳しくありません(特に単勝)。
これらの結果だけを見て、
『サトノクラウン産駒は芝の複勝が狙い目ということが分かりました!いかがでしたか?気に入ったなら是非(以下略)』
みたいなことを書くサイトもありそうですが、もう少し詳しく見てみると複勝回収率が100%超えになった理由がわかります。
その理由がこちらです。
今年の5月にサトノクラウン産駒のニホンピロパークスが複勝1万8020円と複勝のJRA歴代最高配当を記録しました。これが原因で複勝回収率が爆上がりしました。
ちなみに、この結果を除外した場合の芝の回収率が以下の通りです。
回収率がかなり落ちてますね。
安直に芝の複勝をベタ買いすれば良いと結論づけるのはかなり危険です。
こんな配当はそうそう無いですからね。
ここからさらに条件を絞っていくと、サトノクラウン産駒の狙い目の条件がわかります。
・芝
・新馬戦
・2000m
サンプル数がちょっと少ないかしれませんが、狙ってみる価値はあると思います。
ニホンピロパークスの時みたいに1800mでも好走する可能性が無いとも言い切れないので、1800mの時も狙ってみても面白いかもしれません。
次回はリアルスティール編の予定です。
集計は全て手作業で行っているため、集計漏れがある場合があります。あらかじめご了承ください